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「エリたまWORLD GP2023」に出場して優勝したお話

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約4年ぶりの更新です。ポケモンはSwitchを持っておらず実質お休みモードに入っています。

先日「エリたまWORLD GP2023」という大会に出場してきました。この大会は「エイリアンのたまご」というゲームを用いて行われる、有志によって運営される非公式大会です。出場者には各予選を勝ち抜いたり、普段のPvPにおいて強者として認知されていたりする方々が揃っているのですが、なんとその中で勝ち上がり優勝することができました。

本記事では、優勝に至るまでの各戦で考えていたこと等の記録を残しておこうと思います。

概要

  • 16名のプレイヤーでトーナメントを行い、最終的に勝ち残ったプレイヤーが優勝。(内訳は下記)
    • 前年度のシード枠
    • 予選勝ち上がり枠(投票部門も含む)
    • 推薦枠(私ジャッカル小林はこの枠で参戦)
    • ワイルドカード
  • 対戦形式:対戦で使用するキャラを7体選抜。その中から3体を選出し、パーティを組んでバトルを行うBO1形式。
    • 1戦目で引き分けだった場合は延長戦を行い、そこで勝敗を決める。
    • 1戦目で使わなかった4体から3体を選出し、パーティを組んでバトルを行う。
  • 選抜する7体は対戦ごとに変更できる。
    • サスペンション等の制限ルールはなし 同じキャラを連続で選抜してOK
    • 同じキャラおよびガジェットを複数選抜してOK
    • 同じキャラを2体選抜してOK

選抜について

今回のレギュレーションでは7体を選抜する工程が最も重要だと考えており、特に以下の要素を意識しました。

  1. 軸になる勝ち筋およびコンセプトを最低2通り、可能なら3通り設ける。
  2. 「やるきアップ枠」×2+「主力アタッカー枠」×2~3+「汎用サポート枠」×2~3 のバランスを保つ。
  3. コンセプト同士で相性補完が成立し、弱点がなるべく重複しないよう調整する。
  4. 感謝祭・おかげ様の兼ね合いで、組み合わせの自由度が下がらないよう調整する。

軸になるコンセプトを決める部分が特に重要で、直近のメタ環境や上位テンプレ同士の相性を把握しておく必要性を感じていました。幸い自分の出番は1回戦の後半で、それまでに他の方々が選抜したリストを参考に考えを固められたと思います。

また、これらの考え方はポケモンのシングル6→3や以前プレイしていた「蒼穹のスカイガレオン」内のリーグ戦で培われており、そういった意味でもやりやすいレギュレーションだったかもしれません。

↓参考がてら昔の記事を載せてみる。文章のイタさがきつい。

suiso-oneday.hatenablog.jp

aoinoyooo.hatenablog.com

対戦ログ

トーナメント表

右側のブロックに配置。

チームバトルの最上位クラス常連チームに所属する方が固まる地獄のブロック。シード枠には前年度準優勝のHIFさんもおり、決勝戦までの道のりがまず険しい。しかし普段のチームバトルでこういった方々に勝負を挑んでいることもあり、プレッシャーよりも「大番狂わせ起こしてやるぜぇ・・・」という対抗心の方が強かったと思います。

一方で、私と同じチームに所属するメンバー(をちばさん、るかさん)は左側の1回戦で潰し合っていた模様。

【1回戦】vs ごっちさん(ワイルドカード枠)

最近Genesisに加入したお方。バステドンナやメジェドサマを絡めた耐久系の編成を好んで使う印象を勝手に持っている。

選抜

1回戦選抜リスト

こば(左)

  • 松竹梅杏 バステドンナ クク・シャルル ラッキーナ ネクロフィアス イレイナ サヤ

ごっちさん(右)

  • 松竹梅杏 バステドンナ クク・シャルル 四六のガマ次郎 ネクロフィアス ライオージャ カレン

【選抜リスト作成時】

ちょうど3/1に実装されたばかりのラッキーナを使いたい一心で周りを固めていきました。

やるきアップ枠として入れ得な松竹梅杏、ネクロフィアス系テンプレに有効なクク・シャルルを基本選出とし、派生でネクロ選出も組めるようバステドンナを選択。月黄泉も候補でしたが、相手側にイレイナがいた場合に被ダメ軽減が有効な点を評価しました。

サブプランにはイレイナ+サヤの魔女旅コンボを選択し、ラッキーナの苦手な四六のガマ次郎やクク・シャルルへの対策枠とします。ラッキーナと併せて、ネクロフィアス系テンプレを一切通させない構え。

 

【選抜リスト公開後】

相手のリストに対してはイレイナの通りが非常に良く、対策としてバステドンナを選出される可能性が大きい。しかし、バステドンナを選出するとライオージャ編成で固定されるか、ライオージャを捨て枠としてサブプランにやるきアップ枠を編成しないことになる。

これは延長戦まで見越した解釈なので、1戦目で確実に決める場合はバステドンナを使いつつラッキーナ対策を固めた編成が考えられる。

では、こちらのラッキーナ目線だと何を対策しておくべきか。

最優先で対策すべきはこちらの行動を妨害してくるクク・シャルル。端的に対策できるキャラを選抜していおらず非常に厳しい。しかし幸いなことに、お互いシャルル対策が手薄そうなリストなので最悪ミラーでゴリ押しても大丈夫そうではある。

次いで対策したいのが四六のガマ次郎。ガマ次郎はシャルルのデバフに抵抗を持っており、且つキラー補正でラッキーナの回復量を上回る火力を出せる天敵でもある。ネクロフィアスと組んだ火力特化型で攻めてこられると尚更厳しい。「バステトを見せることでイレイナが選ばれづらい=イレイナ対策を無視したネクロ編成で挑む」という判断をされることも十分に考えられる。

検討の末、バステトを出された瞬間に負け濃厚なイレイナ軸ではなく、ラッキーナを使いつつ上記2点を対策する方針で決定。

選出

1回戦使用パーティ(松竹梅杏/ラッキーナ/クク・シャルル)

特筆する箇所はシャルルのひきよせ。主にガマ次郎とシャルルを意識しての採用。ラッキーナがガマ次郎の攻撃をなるべく被弾しないようにしつつ、相手シャルルの序盤の動きを少しでも遅らせる要件を同時に満たせる要素として判断。

当初はラッキーナでガマ次郎の攻撃を受けきる方針で検討しましたが、後手に回る=相手の試行回数が増える=毒やクリティカルによる事故が増えるという問題を解決できず断念。今大会は「全員生存での勝率を高める」ことも重要なので、この意味でもひきよせは適していました。

ごっちさんの選出は松竹梅杏 / クク・シャルル / バステドンナ。配置含めて最悪のパターン/(^o^)\しかし無事3体残りで勝利。ラッキーナの特技が間に合い、リソース戦に持ち込んで想定通りの勝ち方をできました。ひきよせのおかげ様。

結果はお互いに3体残りで引き分け。延長戦へ。

 

↓実際のバトルの模様はこちら

 

延長戦

1回戦(延長戦)使用パーティ(ネクロフィアス/サヤ/イレイナ)

バステトがいないということでイレイナ選出。ネクロ+ガマ次郎+カレンで挑まれるとみて、ネクロの個性も攻撃的なものを選択。

結果はこちら2体残り vs 相手1体残りで勝利。終わってみれば今大会で唯一起きた延長戦でした。1回戦からカロリーが重たい。

この日は所用で有給をとっており、準備や情報の精査に時間をかけられたのも良かったです。皆いつもこんなに緊張する時間を過ごしているのか…頭が上がらない。

 

↓実際のバトルの模様はこちら

 

【2回戦】vs みみたまさん(推薦枠)

グッドスタッフ中心のバランス志向な印象を勝手に持ってます。1回戦では松竹ネクロ月黄泉のミラー戦を制して勝ち上がり。

選抜

2回戦選抜リスト

こば

  • 松竹梅杏 月黄泉 ネクロフィアス ラッキーナ クク・シャルル ジェシカ・シルバー オルフェン・リル

みみたまさん

  • 松竹梅杏 月黄泉 ネクロフィアス 四六のガマ次郎 ジェシカ・シルバー ベルヴィル・メル ラピスラブリン

【選抜リスト作成時】

ラッキーナを軸に据えるのはそのままに、1回戦の内容を踏まえてシャルル耐性を固める方向で検討。対ガマ次郎ネクロに関しては、月黄泉やバステドンナと組ませることで解決できるのが分かったため、対策の優先度がやや下がります。

ベルヴィル・メルを絡めた耐久編成を使われるのを見越して、サブプランとしてオルフェン・リルを採用。デバフ抵抗持ちと組めばシャルル耐性も固められるため、サブのやるきアップ枠としてジェシカ・シルバーもセットで採用。

 

【選抜リスト公開後】

相手のリストに対してはラッキーナで耐久を成立させられそうな印象。またこちらのオルフェン・リルも一貫しており、相手目線だとこれらを同時に対策するのに難儀しそう。火力に振り切ればオルフェン・リルが重く、耐久に振り切ればラッキーナへの打点が手薄になるため、ここを解決できそうな並びを仮想敵に据えることで選出を考えることに。

選出されそうな候補を並べていき、最終的に以下の2つに絞って対策する方針で決定。

  • 松竹梅杏/月黄泉/ベルヴィル・メル : フェンリルとシャルルを主に対策する形。ラッキーナへの打点に不安が残りそう。
  • 松竹梅杏/四六のガマ次郎/ネクロフィアス : ラッキーナとシャルルを主に対策する形。ネクロと組まないフェンリル編成にも有利。

選出

2回戦使用パーティ(月黄泉/ラッキーナ/松竹梅杏)

選抜時に想定していたラッキーナ編成を選出。こちらの月黄泉も耐久型にし、相手の月黄泉やガマ次郎に対して全員生存率を高められるよう調整しました。

みみたまさんの選出は松竹梅杏 / ネクロフィアス / 四六のガマ次郎。動物超絶ガードを用いたオルフェン・リル対策を固められており、ラッキーナ軸を選んだこちらの作戦がうまく嚙み合いました。

 

↓実際のバトルの模様はこちら

 

【準決勝】vs HIFさん(シード枠)

エリたまGP2022の準優勝者。個人的に一番好きな選抜が2回戦(HIFさんvsマットさん)のHIFさんのリストでした。美しい。

選抜

準決勝選抜リスト

こば

  • 松竹梅杏 バステドンナ ラッキーナ ルルーシュ ネクロフィアス イレイナ サヤ

HIFさん

  • 松竹梅杏 バステドンナ 四六のガマ次郎 月黄泉 クク・シャルル ネクロフィアス ジェシカ・シルバー

【選抜リスト作成時】

ここまで毎回ラッキーナを出していることもあり一旦リセットして考え直してみた結果、1回戦とほぼ同じ内容に落ち着きました。

オルフェン・リル / JK・Q / 四六のガマ次郎がもたらす三竦み関係について考えたり、サブプランのやるき枠から選抜リストを組んでいって共通する弱点が何かを精査したり、引き続き相手がラッキーナ対策として何をしてくるかを精査したり…

選出できる組み合わせの選択肢をどこまで広げるか、汎用サポート枠の内訳をどのようなバランスにするか(属性、メタ枠とバフ枠の配分など)を考えたり…etc.

どんどん思考がまとまらなくなってきて、これでは選出も精彩を欠きそうなのでラッキーナ軸の慣れた組み方で落ち着かせました。選抜リストを毎回運営アカウント宛に提出するのですが、提示された期限の1分前までずっと悩んでいました。

ルルーシュに関しては、最近のチームバトル(vs舟酒場戦)で見かけるようになった松竹ネクロ編成も組めるようにする目論見。この編成をチラつかせて四六のガマ次郎を誘い出し、裏のイレイナを通す作戦も考えていました。

 

【選抜リスト公開後】

相手のリストに対しては、1回戦と同様にイレイナ軸の通りが良さそう。それと同時に、ガマ次郎とシャルル、月黄泉でラッキーナをマークされているように見えます。まずは相手のバステト入りで組めるパターンを書き出し、それらに対してイレイナ軸で勝てるかどうかを試すところから進めていきました。最終的に以下に絞って対策を考えることに。

  • バステドンナ/松竹梅杏/クク・シャルル
  • バステドンナ/松竹梅杏/月黄泉
  • バステドンナ/松竹梅杏/ネクロフィアス

イレイナに昆虫キラーEXを付けたりネクロフィアスにしゃぽえるポエムを持たせたりする等の試行錯誤はしたものの、結局バステト入りへの勝率が安定せず断念。ということで今回もラッキーナ軸で考えることにしました。

選出

準決勝使用パーティ(ラッキーナ/バステドンナ/松竹梅杏)

パッと見で普通の並びですが、バステドンナを気持ち程度に大きくしてみました。少しでもシャルルに対して攻撃を巻き込めるようになると良いかなーという。シャルル入りを出されても全員生存で勝てることは予め検証できていました。

HIFさんの選出は松竹梅杏/月黄泉/バステドンナ。運営の方からいただいたHIFさんのパーティ詳細を見ると、月黄泉を火力特化型にしたりバステドンナがひきよせを持っていたりと、思いがけない初見殺しが施されていて嫌な予感がよぎります。ここでもしっかりラッキーナ対策を固められていました。

その不安をも吹き飛ばす全員生存で無事勝利。まさかまさかの決勝進出を果たす。左サイドではさがけんさんが勝ち上がってきており、舟酒場メン同士の決勝戦(2年連続)を阻止する展開に。

 

↓実際のバトルの模様はこちら

 

【決勝】vs さがけんさん(予選通過枠)

舟酒場3連戦。松竹梅杏/ネクロフィアス/ルルーシュ編成で毎回勝ち上がっており、さすがにラッキーナで挑むのは厳しそう。

選抜

決勝戦選抜リスト

こば

  • 松竹梅杏 月黄泉 四六のガマ次郎 ラッキーナ ネクロフィアス あめのかくめ アストロガンナー

さがけんさん

  • 松竹梅杏 月黄泉 四六のガマ次郎 ネクロフィアス ルルーシュ スカルウィン オルフェン・リル

【選抜リスト作成時】

勝戦の選抜はHIFさんとの戦いが終わった後の約1時間で考えることになっており、勝ち上がった場合の方針は予め固めていました。
(※使用パーティを提出した後は特にやることがないため、未来を見据えて準備しておくしかない)

上記のルルーシュ編成は四六のガマ次郎を使うことで対策できるのを予め検証していたので、まず四六のガマ次郎ネクロフィアスが確定。次いでオルフェン・リルをどう対策するかを考え、回復量ダウンを絡めたサブプランで詰める方針で考えることに。候補はあめのかくめ+JKガンナー、ベルヴィル・メル、ルルーシュ辺り。ラッキーナ選出をする際にネクロフィアスが手隙になるため、ネクロフィアスを使ったサブプランとしてあめのかくめ+アストロガンナーを採用。ラッキーナルルーシュを誘い出すために採用。(0から組み直す余力がなかった)

残り1枠は月黄泉とバステドンナのどちらかで悩んだ末に月黄泉を採用。クク・シャルル対策として機能する点、アストロガンナーのナゾ属性枠としてもアドリブ的に編成できる点を主に評価しました。

 

【選抜リスト公開後】

相手の選抜も概ね予想していた方針と近いもの。ラッキーナ対策としてルルーシュあるいはガマ次郎の選出が濃厚、こちらのガマ次郎を意識するとフェンリルの選出が濃厚…という辺りから選出を絞り込んでいくことにします。

ネクロ+ルルーシュorフェンリルorガマ次郎をまとめて対策しなければならないのが最高に吐きそうでしたが、ここまでの戦いを見返したときに1つのスマートな解決策が転がっていました。

選出

決勝戦使用パーティ(四六のガマ次郎/松竹梅杏/ネクロフィアス)

最後は四六のガマ次郎を軸にした選出。動物超絶ガードとマイコリースを併用することで、オルフェン・リルに瞬殺されるのを防げるようになりました。これは2回戦で戦ったみみたまさんの編成からヒントを得て拝借しました。

  • ネクロ/松竹/ルルーシュ : ガマ次郎で押せる。マイコリースで硬くすることで凶暴化ルルーシュとの殴り合いが有利になる。
  • ネクロ/フェンリル/スカルウィン : ガマ次郎がフェンリルを押し退けられる。最終的に3vs1の盤面でフェンリルを詰める。
  • ネクロ/松竹/ガマ次郎 : 気合いでゴリ押す。

なんという完璧なプラン。

 

さがけんさんの選出はルルーシュ/ネクロフィアス/松竹梅杏ルルーシュと松竹梅杏に昆虫超絶ガードが付いており、これがガマ次郎にどう影響するかといったところ。

結果は残数勝負までもつれ込み、2vs1で無事勝利!優勝!優勝予想で投票してくれた約33%の皆さんありがとうございます!

 

最後までルルーシュを信じ抜いたさがけんさんのプレーにもシビれました。

 

↓実際のバトルの模様はこちら

 

最後に

優勝という最高の結果を残せました。地獄のマッチングを乗り越えて、猛者が集う中で勝ち抜けたことをとても誇りに思います。

「結局はキャラの凸数だけじゃねーかこの野郎」と思った方もいるかもしれませんが、それ以上に組み合わせや育て方の方が遥かに大事だったりします。戦ってきた方々も、個性やガジェット、ごはん振りなど勝つための方法を模索している様子が見ていて伝わってきました。(PvPコンテンツってそういうものだよね)

 

対戦してくださった方々、この大会に参加された方々、そして大会の期間中にフレンドバトルや個性付けで協力してくれたチームのメンバー達にも感謝です。(特にオメガレイド期間中)

 

そして、この素晴らしい舞台を用意して最後まで進行してくださった運営スタッフの皆さんもありがとうございました。毎日点呼を取ったり対戦者と個別で連絡を取り合ったり、紹介用ムービーを作って盛り上げてくれたり…様々なところに時間を割いてくださったことと思います。推薦枠として呼んでいただいたお陰で参加できたので、私に目をかけてくれたことも含め本当に感謝です。

次回はどんなイベントを引っ提げてくるのか、今から楽しみです。

 

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。これからもエリたまを楽しんでいきましょう!


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